サンライズとスタジオカラーによる夢の共同制作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』が、6月24日深夜の第12話放送をもって最終回を迎えました。
これを記念し、劇場先行版『-Beginning-』の再上映にあわせた記念舞台あいさつが6月28日に都内で開催。
マチュことアマテ・ユズリハ役の黒沢ともよさん、シリーズ構成・脚本の榎戸洋司氏、監督の鶴巻和哉氏が登壇し、最終話の裏側や“シャア専用機”祭りの舞台裏を語りました。
“シャア専用だらけ”の最終話!幻のビグザムにヅダまで参戦!?
最終回では、シャア専用ゲルググを筆頭に、まさかのシャア専用ビグザムやシャア専用ヅダが出撃するという、前代未聞の「専用機ラッシュ」が展開され、SNSでも「これは夢か」と話題沸騰。
鶴巻監督は、「もうやれるだけやってしまえ、という感じでした」と笑いつつ、「短いカットで複雑な世界観を伝えるには、MSを一気に並べるのが一番わかりやすい」とその意図を明かします。
特に「ビグザム」については、「ビグザム自体は出てるんだけど、“シャア専用ビグザム”って名前にしたら面白くなるなと(笑)」と遊び心を披露。「ヅダも出したかった。完全にオタク心です」と照れながらも満面の笑み。
「ジークアクスにまだ出ていないMSをここでまとめて投入した」と、**“夢のMS総進撃”**というべき贅沢な演出だったことを明かしました。
鶴巻監督の“ゲルググ愛”が炸裂!ナギナタ色までリテイク指示
さらに、鶴巻監督は「劇場公開時のインタビューで、好きなMSはゲルググだって答えてるんです」と語り、「だから最終回ではとにかく思う存分出したかった」とその“推し機体”への思いを熱弁。
特にこだわったのが、ビームナギナタのカラー。
「公式設定だと黄色だったんですが、自分の中では“青白”が当たり前。色指定が黄色で上がってきた時に、申し訳ないと思いながらも“これは青白にしてくれ”ってリテイク出しました」と笑顔で裏話を披露。制作陣への“熱いゲルググ愛”が伝わるエピソードとなりました。
シャアの“変身演出”は監督のひらめきから
第11話では、キャラクター・シロウズがシャアであることが判明し、“赤い士官服”に変身するシーンが衝撃を呼びました。
榎戸氏は「監督から“自分で着替えるのは嫌だ”という連絡が来たので(笑)、ゼクノヴァ現象なら何でもアリだろうと。“MSが出たり消えたりするんだから、服装くらい変わっていいよね”と提案しました」と笑顔で振り返ります。
鶴巻監督も「正直“変身”ってやっていいのか?とは思ったけど、でも“シャアっぽい見た目”を出した方が絶対盛り上がるだろうと思って。結果的にあの演出になりました」と“映える演出”を優先したことを明かしました。
最終決戦の敵は“巨大ガンダム”!ハイパー化は富野リスペクト
最終話のラストバトルでは、かつての主役機・白いガンダムが巨大化(ハイパー化)して敵として立ちはだかる展開に。
榎戸氏は「ガンダムはすでに旧式という設定で、どうやって脅威に見せるか悩んだ」と語り、「最初は“無限増殖案”もあったけど、他作品とかぶるからボツ。最終的に“ハイパー化しかない”と富野アニメ文脈に突き進んだ」とアイデアの経緯を明かしました。
鶴巻監督も「やっちゃいけないと思っていたけど、リアルタイムの反応で“ハイパー化だ!”って湧いてたから“アリか…”と。細部まで富野ロボットアニメへのリスペクトを込めました」と語り、「まんま『ダンバイン』のハイパー化」と潔く認めていました。
演じた黒沢ともよさんも、「まさか本当に大きくなるとは!お客さんと同じ気持ちでびっくりしました」と笑顔で語り、現場の空気感を伝えてくれました。
“再構築”劇場版『-Beginning-』も再上映中!
テレビシリーズに先駆けて制作された劇場先行編集版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』も、現在再上映中。
テレビシリーズとは構成が異なり、もう一度“別の視点”でジークアクスの物語を味わえるチャンスです。
スタッフ陣は“エヴァ×ガンダム”の夢の融合!
本作の監督は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を手がけた鶴巻和哉氏。シリーズ構成・脚本には榎戸洋司氏、そしてメカニカルデザインには山下いくと氏が参加。
“エヴァ×ガンダム”とも称される夢のチームが描いた『GQuuuuuuX』は、伝統と革新を併せ持った異色の“ガンダム”作品となりました。
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』
(C) SUNRISE × khara/GQuuuuuuX Project
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