• ラブラック＝ベル：ファイルーズあい
• クエスティオン＝アドニス：内山昂輝
• ラブラック＝シアン：諏訪部順一
• キティ＝ザ・オール：花江夏樹
• シャンディ＝ガフ：日野聡
• シェリー：早見沙織
• ギネス：榎木淳弥
• ベネディクティン：小清水亜美
• ドランブイ：沢城みゆき
• ローハイド王＜正義＞：津田健次郎
• ローハイド王＜悪＞：佐藤せつじ

様々な動物の姿をまとう獣人たちが住まう世界に、ラブラック＝ベルはたった一人、“人間”として生を受けた。

牙も毛皮も鱗も持たない彼女は、異質な存在として"のっぺらぼう"と呼ばれ、疎外感を胸に秘めながら生きてきた。

「私も、世界と交じり合いたい――」

そんな願いを胸に、ベルは身の丈ほどもある大剣《唸る剣（ルンディング）》を手に、自らのルーツを探す旅に出ることを決意する。

それは数々の試練と苦難の始まりだった。

旅の途中、アドニスとの激しいいさかい、そして＜悪＞との壮絶な戦いを経て、ベルは深い傷を負い、一時は部屋に引きこもる。

しかし、仲間たちの温かな献身によって癒やされた彼女は、再び＜旅の者（ノマド）＞として世界の大いなる謎に挑む決意を固めた。

一方で、アドニスは絶望の淵に沈み、＜飢餓同盟＞に迎え入れられる。

ベルの師であるシアンと、＜飢餓同盟＞の深い闇に潜むドランブイの手によって、彼は＜懐疑する者＞として鍛え上げられ、ついには世界の滅びを望むようになる。

「俺を、斬れるか……？　俺や神を、超えることができるのか？」

二人の教え子、ベルとアドニス。

彼らの戦いが意味するものは何か。そして、その果てにベルが辿り着くこの世界の＜理由（ことわり）＞とは――。

すべての痛みと、すべての祈りを抱きしめながら、少女は歩み続ける。

交錯する運命の先に、彼女が見出す答えを求めて。

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