りこりす・りこいるリコリス・リコイル

日本の治安の良さをさらに潔癖な程に徹底した世界観で、それを裏で支える少女たちの物語。 主人公も少しクセのある明るいのに何故か達観した少女だけど、それを納得させるものが後半でてきてキャラクターの設定の作り込みに感動する。 またバディの少女も最初は左遷に近い異動に不満を隠さず本部への復帰を切望していたが、主人公と仕事をしていく中で特殊な洗脳に近い生い立ちからちゃんと自分の感情を持った女の子になって行くのがとても素敵。周りのサブキャラクター達も魅力的でとてもオススメできる。

まず二人が可愛い。これに尽きる。硝煙に塗れているがそれも良い。 千束とたきな、ぱっと見凸凹コンビに見えるがしっかりと互いの弱点を補いあい、1クールの後には最初からは想像もつかないレベルで互いを信頼し、一種依存している。 戦闘シーンにおいても顕著で、囚われた千束を救出する際、たきなが敢えて「サイレンサーを外し」「街灯の下で照らされて目立ちながら銃撃」し、敵の意識を自分に向けさせて千束が脱出する隙を作っていたが、つまり「お前ならここまでやったら行けるだろ」という無言の信頼関係の現れとも言えよう。 しっかりものに見えて機能性を重視するあまり男物の下着を履くたきな、それに突っ込むもお財布管理がまるで出来ない千束、そして作中当然のように飛び交うアドリブ。心地よいテンポで会話が飛び交ったと思えば、気付けば20分が消し飛んでいる。 この作品のアドリブがどれだけ凄いか、というと 「舞台版で千束役の方が放ったアドリブのセリフがBDの限定アクスタになった」レベルである。気になった方はそちらも是非。