うたごえはみるふぃーゆ
うたごえはミルフィーユ

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キャスト

あらすじ

高校1年、小牧嬉歌（こまきうた）。

好きなことは歌うこと。苦手なものは、数えきれないほどある。

人並みの青春が欲しくて、高校に入ったら軽音部に入ろうと決めていた。でも現実は甘くなかった。キラキラした軽音部の雰囲気に飲まれ、入部届すら出せずに終わった。

落ち込む彼女に手を差し伸べたのは、アカペラ部の部長・古城愛莉（こじょうあいり）。彼女に誘われ、ウタはアカペラ部のドアを叩く。

そこにいたのは、よくいえば個性豊か、悪くいえばちょっと変な人たちばかり。でも、楽器も機材もないこの場所で、ただ声だけを重ねて紡がれる音楽には、不思議な力があった。

自分の声が、誰かの声と重なって響いたとき、ウタの中に小さな何かが灯った。

目立たなくていい。上手じゃなくてもいい。

不格好でも、自分の声で繋がれる場所がある。輝かなくても、それは確かに青春だった。

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